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久しぶりになかなか面白いスリラーものを見たので感想を。

「LIMIT」は2009年のスペイン映画です。
製作費2億円でこのパフォーマンス。
RECはアイデア勝負、LIMITは脚本勝負

スペイン映画侮れません。



なんとこの映画、登場人物は1人だけ。画面に出てくるのは主人公の男だけです。


目を覚ますと木製の棺の中というところからこの映画は始まります。
どうやら砂の中に埋められているらしく、自力での脱出は不可能な模様。
手持ちのアイテムは

ナイフ
ライター
ボールペン

持病の薬
電池切れが近い携帯電話

頼りになるのは携帯電話とライターくらいしかありません。
地中に埋められ、真っ暗で窮屈な棺桶と外部がつながる唯一の手段、携帯電話。
なんと心強いのでしょうか。しかしこの最強ツールも電池切れと安定しない電波の
おかげで中々に不安をあおられます。しかもこの携帯電話と来たら
自分の携帯電話ではなく、誰かが意図的に入れたもの。しかも文字が海外語。
残念ながら主人公はこの言語が読めないようだが、そこはユニバーサルデザイン万歳!
なんとか電話を掛けることに成功します。

そう、この映画は携帯電話で外部と連絡を取り、脱出を試みる。
ただそれだけの映画です。上映時間たった90分の映画ですが
そのほぼすべての時間が、男が携帯電話で話しているシーンオンリーなのです。
映画としてはかなり冒険しています。だがしかしこれが面白い。

まず誰でもこんな状況になるとここには電話するだろうと思われるところに
電話をかけていきます。もちろん状況が状況だけに、中々観ている人が思うようには
上手く受け答えをしてくれるわけではありません。電話の相手に「くたばれチクショー!!」
などと暴言を吐いてしまう主人公ですが、状況を考えれば仕方ないのかもしれません。
でも徐々に冷静を取り戻し、少しずつ確実に前へ進んでいきます。

冷静になるとと共に、主人公の記憶も戻っていくのですが
そんな中、棺に閉じ込めた犯人から電話がかかってくる・・・。



犯人からの電話で、この映画がただのスリラー映画ではなく
反戦をテーマにした社会的な映画だということが明らかになっていきます。

電話の相手にはタライ回しにされるわ、相手には冷めた対応されるわで
イヤーなリアリティと苛立ちを感じつつも、
この映画にグイグイ引き込まれるって感じでしょうか。
優れた演出と脚本ですんなり疑似体験することができます。
社会に見捨てられ、やがて死を悟る主人公の心理描写が素晴らしく
本当に助かるのかな・・・?なんて観てるこっちも不安になってきます。


やはり見ている人間の大部分が一番望んでいる結末は、グッドエンドですが
結末によってその映画が傑作か駄作が決まる事もあります。

しかしこの映画は、主人公が助かったとか助からなかったとか
そういう部分ではなく、本当の結末、この映画がなにを伝えたかったのかは
観た本人が真意を見出さなければなりません。
終盤のシーンは特にそれが重要になってきます。
これから観る予定の人は注意深く観てみてください。
ぼーっと見ているとなんじゃこりゃ?で終わってしまいます。
その真意を見つけることができるか否かで、見た本人の評価が決まると思います。


あくまでパニックものやスリラーものの名を借りた「反戦映画」ですので
そういう部分では期待しすぎないようにしてください。
あと終始薄暗く、狭っ苦しい映画ですので閉所恐怖症の人は要注意です。

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